3.私たちが大事にしている4つの価値観
~Mikatus流(ミカタススタイル)~
最後に、当社への入社を検討してくださっているみなさんにきちんとお伝えしておきたいことがあります。それは、組織と人は相性がとても大事であるということです。みなさんにはみなさんの人生や生き方、考え方があると思いますし、私たちには私たちが大事にしている価値観があります。これがピタッと合えばいっしょに仕事をしていてお互いにとてもハッピーだと思いますし、逆にこれが合わないと、みなさんは不平や不満を抱えながら仕事をすることになるかもしれません。私たちMikatusには、日々仕事をしていくうえで、大切にしている価値観がありますので、それをみなさんにはきちんとお伝えしたいですし、みなさんも私たちが大切にしている価値観が、みなさんご自身の仕事の仕方、考え方、そして生き方に合うかどうかをしっかり考えたうえで、改めてMikatusでの選考を進めたいかどうか考えていただきたいと思います。

上記の”Mikatus 流”(「ミカタス スタイル」と読みます)は、社員が社内プロジェクトとして2ヶ月かけてまとめたものです。
私たちMikatusが仕事をしていくうえで大事にしている4つの価値観が端的に表れています。
それでは、具体的に私たちが大事にしている4つの価値観について見ていきましょう。
(1)チームワーク ~個よりもチームで~
(2)コミットメント ~やり切る力~
(3)前向きな姿勢と行動力
(4)Team Mikatus(チーム・ミカタス)
(1) チームワーク ~個よりもチームで~
私が面接の際に必ず候補者の方に伝えることがあります。それは「もしあなたがチームプレーよりも個人プレーが好きなら、うちはきっと合わないと思いますよ」ということです。わかりやすいのは当社の営業チームの例でしょうか。当社の営業チームでは営業実績に基づいたインセンティブ制度を導入していますが、これは個人ではなくチームに支給します。一人の営業マンがどんなに実績を上げても、チームとして達成していなければこの人に高いインセンティブは支給されません。逆に、一人ひとりの営業成績に突出したものがなかったとしても、チームとして目標を達成していれば大きなインセンティブが支給されます。そうすることで、チーム間で情報を共有したり、仲間をフォローしたり、新しいメンバーの成長を助けたり、また、仲間の成長や成功を喜びあえるといった文化が育まれます。
これは営業以外の部門でも同様で、Mikatusでは個人として成果を上げることではなく、プロジェクト単位やチーム単位で成果を上げることを求められます。そしてそのためには、人に対する思いやりやコミュニケーション能力が求められることは言うまでもありません。
私たちが「チームワーク」を重視している理由は、実はとても単純な理由です。それは「楽しいから」です。喜びは自分一人だけではなく、みんなで分かち合いたい。みんなで力を合わせて難しいことに挑み、みんなで困難を乗り越え、みんなでそれを喜び合い、みんなで乾杯し、人生で一番美味しいお酒をみんなで味わう。一人で飲むお酒より、みんなで飲むお酒の方が美味しいし楽しいですよね(私はあまりお酒が得意ではありませんが 笑)。「人生で一番美味しいお酒をみんなで飲む」、そんな経験を、一度だけではなく、何度も何度も繰り返し味わえるような、そんな会社をみんなで創っていきたいと私は思っています。
(2) コミットメント ~やり切る力~
私たちMikatusが「コミットメント ~やり切る力~」を大事にしている理由は大きく2つあります。その1つ目の理由は、私たちMikatusのミッションと事業を考えれば、必然的にその重要性を理解してもらえるかもしれません。
私たちのお客様である税理士さんの仕事として「中小企業の税額を計算する」というものがあります。当然この「税額の計算」は間違いが許されません。税理士さんが税額を計算し作成した申告書に従って、中小企業は税金を納めるわけですが、本来納めるべき税金よりも多く納めてしまったり、逆に少なく納めてしまうようなことがあれば、後々大きな問題となってしまいます。税理士さんは私たちがご提供しているシステムを使って税額の計算をしているわけですから、私たちのシステムに欠陥や不具合があれば、この税額計算のミスを引き起こしてしまいます。
また、税金に関する法律というのは毎年のように改正され、それによって税金の計算方法も変わってきます。同じ水準の利益が出た中小企業であっても、年によって(税法の改正によって)税額が大きく変わってしまうということがあるわけです。ですから私たちは、この税法の改正を注視し、それが施行されたら即座にシステムに反映させるという難しい仕事をこなしていかなければなりません。
このように、私たちが税理士さんにご提供しているシステムというのは、中小企業が納めるべき税額を計算するためのものであり、またそこに入力されている情報を基に、税理士さんが中小企業の経営改善について考えるためのものであるという2つの意味で、数字の間違いが許されないシステムなのです。ですから、私たちは「間違いの許されない高品質のシステムを提供する」、「常にお客様からの高い要求水準に応え続ける」、「どんなことがあっても期限までに法改正をシステムに反映させる」といった高い意識と覚悟を持って仕事にあたらなければなりません。私たち一人一人、そして組織全体として高い「コミットメント ~やり切る力~」を備えていなければ、私たちのミッションである「税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として」を実現することはできないのです。
「コミットメント ~やり切る力~」を重要視している2つ目の理由。それは、私たち自身のビジネスパーソンとしての市場価値、そして人間としての価値は、突き詰めて言えば「信用と信頼」に基づいており、「信用と信頼」は自分の役割を全うする(コミットする、やり切る)ことでしか得られないからです。私たちがビジネスパーソンとして市場価値を上げるため、そして人間的に成長していくために、「コミットメント ~やり切る力~」はその土台となるものだと考えています。人の能力の差は取るに足らないものです。能力が高いか低いか、知識があるかどうか、経験があるかどうか、そんなことは問題ではありません。「コミットメント ~やり切る力~」こそが、お客様や同僚から信用と信頼を勝ち取り、真に価値の高いビジネスパーソンとして存在感を発揮するうえで極めて重要な資質であると私たちは考えています。
自分の役割、仕事、そしてその結果に対してコミットすること。最後までやり切ること。他人や環境のせいにするのではなく、評論家になるのではなく、自分がやる。そういったことを私たちは仕事をするうえでとても大事にしています。
(3) 前向きな姿勢と行動力
当社に面接を受けに来てくれた人からはよくこんなことを言われます。
「受付を済ませてエレベーターホールで待っていたら、通る人通る人に、挨拶をされたり、声をかけてもらいました。とても気持ちがよかったです。」
人によって性格や志向はそれぞれです。社交的で明るい人もいれば、内向的でおとなしい人もいます。その人が持っている個性は大切にしてほしいと思います。ただ、一つだけ私たちがみなさんに求めることがあります。それは、常に前向きな姿勢と行動力を持ち続けていてほしいということです。常に前向きな人は、いっしょにいて気持ちがいいし、周りの人にもいい影響を与えます。逆に、いつも不平不満を口にして、世の中は自分を幸せにしてくれないと愚痴ばかり言ってる人といっしょにいると、こちらまでエネルギーを吸い取られてしまいます。明るい人でもおとなしい人でもいい。積極的に前に出る人でも、一歩下がって寡黙にみんなをサポートする人でもいい。ですが、どんな性格や志向であったとしても、仕事、そして人生に対して前向きであってほしい。失敗を恐れずチャレンジし、失敗から学んで成長してほしい。Mikatusには人間的に魅力のあるメンバーがたくさんいます。個性的な人も多いと思います。ですが、共通して言えることは「人から愛される人」がとても多いということです。これは、「この人といっしょにいると気持ちがいい」あるいは「この人といっしょに頑張ろうと思える」といった「前向きな人」が多いことの表れだと思います
(4)Team Mikatus(チーム・ミカタス)
みんなでサッカーをやろう。そう言ってるのに、何人か「自分は野球が得意だから」と言ってバットを持って素振りをしている。そして「自分はこんなに素振りを頑張ったんだから評価してくれ」と言っている。またある人は、「自分は忙しいからサッカーの練習ができない」と言いながら、試合が始まると「なぜ自分は試合に出られないんだ」と文句を言っている。想像するととても滑稽な光景ですが、実は意外と世の中にはこういったことが多いものです。
私たちMikatusは、総勢80人の小さな会社です。一方、私たちのライバル会社には、従業員数1000人、2000人を超える会社が何社もあります。社員がたくさんいれば、そのうちの一部の人が全く関係のないことをやっていてもいいのかもしれませんが、私たちは80人で1000人、2000人の会社に本気で勝ちたいと思っている会社です。お客様である税理士さんから、「やっぱりMikatusっていいよね」と言ってもらえる会社になりたいと思っている会社です。ですから、みんなでサッカーをやろうとしているのに、自分は野球が得意だからという理由でバットを振っている人を雇っている余裕はありません。小さい会社が大きな会社に勝つためには、「自分たちは何の競技をやっているのか」、「どんな相手と戦おうとしているのか」、「どんな戦略と戦術で勝負しようとしているのか」、これらを社員全員が明確に理解し、みんなで知恵を出し合い、みんなでやろうと決めたことを「チームとして」実行しなければなりません。社員全員が一体となって、ワンチームとして機能しなければ、勝負に勝つことなどできません。
Mikatusには様々な職種のメンバーがいます。営業もいればエンジニアも、そしてカスタマーサポートもいますので、一人ひとりがやっている仕事内容は全く違います。しかし「自分の仕事が会社の戦略のどの部分を担っているのか」「自分ががんばることでどのように会社に貢献しているのか」そういったことがわからなければ、日々の仕事が味気なく、つまらないものになってしまいます。そのため当社には、月に一回、All Hands MTG(オールハンズミーティング)と呼ばれる全社員が参加するミーティングがあります。そこでは、私たちの事業の方向性や戦略について議論をしたり、その進捗状況をみんなで共有したり、また、新しくジョインしたメンバーを紹介したり、毎月のMVPを発表したりしています。私たちMikatusが「ひとつのチームとして」成果を出していくためには、方針や戦略について社員全員が深く考え理解すること、チームの仲間のことを知ること、チーム全員でコミュニケーションを密にすること、などが欠かせません。当社には他にも「ウェルカムランチ」、「シャッフルデスク」などのユニークな制度がありますが、これらもすべてMikatusがひとつのチームとして成果をあげ、成功するために重要な施策の一部です。